寒い冬が終わり、少しづつ暖かくなってきましたね。
ボラっ子ハクも、徐々に大きくなってきておりますが、まだまだサイズとしては5cm以下。
港内、河川の岸際を見れば、ハクが頑張って泳いでおりますが・・・
僕たちアングラーが見たいのは、それらを捕食する存在。
これだけベイトが多ければ絶対に居るはずなので、ぜひフィッシュイーターの姿も拝みたい!
という事で、今回はデイ釣行にて調査してきました。
1.デイはボイルが見つけやすい
シーバスを効率よく狙う場合、彼らの捕食のスイッチが入るタイミングが一番釣り易いと言えますが、捕食のスイッチが入った事が分かるシグナルは何といっても「ボイル」です。
あるいは、「ボラ」やベイトなどの「小魚」のライズの可能性もありますが、少なくともベイトが居る事が分かれば、それらの捕食魚も居る可能性があります。
ボイルが出るポイントを観察します。
2.デイは港内より河川が良い
港内というのは少なからず水深があります。
捕食魚は基本日中はボトムに居る事が多いのですが、逆にハクなどのベイトは水面下を泳いでることが多いです。
もちろん日中にもベイトを追い回すタイミング(捕食のスイッチ)はあると思いますが、水深がある所に居るシーバスの場合、わざわざ水面に出てきて魚を捕食する姿は・・・あまり見られません。
ベイトが弱ったり、群れからはぐれる様な、捕食しやすい状況が少ないからです。
その点河川は流れもありますし、川の流心から両岸に向けて浅くなっていきますので、ベイトを追い込みやすい状況があります。
加えて、テトラなどの構造物があれば、それらの物陰に潜みつつ獲物を待ち受ける事ができます。
逆を言うと上記の様なポイントでシーバスを探る方が釣れる可能性が高いと言えます。
3.濁りが入っている干潮が良い
濁りは魚の視界を悪くします。シーバス自身はっきりと獲物を視認できませんが、もちろん小魚の視界を奪うので、濁りが入るとシーバスの捕食のスイッチが入る事が多いと言われております。
シーバスの目線で言えば、捕食のスイッチが入った際には、シルエットや動きに対して反応する事が多いです。
これが澄み潮の場合は、ルアーをしっかり見られてしまい、見切られてしまう可能性がグンと上がりますが、濁りはうまくルアーをベイトへとカモフラージュしてくれます。
干潮の影響
干潮は、当たり前ですが水位を下げます。
日中ボトムやストラクチャーに潜んでいるシーバスにとって、水位が下がるという事は、ベイトとの距離が近くなるという事です。
加えてハクなどのベイトは岸際や構造物の際を泳いでいますので、なおさら襲いやすい状況が生まれます。
そして、捕食のスイッチが入った瞬間に、ボトムや構造物の影から水面へ突進して小魚を捕食します。
これがボイルの正体だと思っております。
2種類のタイプのシーバス
①は前途した様に構造物の影に潜みつつベイトを捕食するシーバスです。
②は河川の流心付近を回遊しながら、流れてくるベイトを捕食するタイプです。
①は前途した様なタイプなので、ストラクチャー周りを打つことで釣る事が出来ます。
②は捕食のスイッチ、いわゆる「ボイル」と「アングラーの勘」で居る場所を探る必要があります。
つまり、②のシーバスを狙うには、ポイントに何度も通う事で地形とタイミングを探る必要がありますので容易ではあしません。
しかし①を狙うのであれば、とりあえずマイクロベイトを捕食する5月までは、上記の1.~3.までの条件に合うポイントを探ればシーバスに出会える可能性が高いと思います。
その他の条件
もちろん上記の条件以外でもシーバスは居ると思いますし、釣れると思います。
比較的水深があるポイントでも、潮が良く動いてベイトの回遊がある様な所にはシーバスが居て食ってくる可能性が高いです。
そもそもエリアにシーバスがどのくらいいるのかも大きなポイントになります。
シーバスの絶対量が多いポイントなら、新しく入ってくる(いわゆるスレてなく捕食する気満々)シーバスも多いので、とりあえず居そうなポイントにマズメ時にでも行って、レンジを刻んでルアーを投げていれば釣れるかもしれませんが、小規模都市に隣接する港や中規模河川しかないようなポイントですと、そもそも回遊してくるベイトの量が少なかったり、入ってくるシーバスも少ないので、難しい釣りになる事は必至です。
youtubeで「ハクパターン シーバス」で検索しても、基本東京湾か大阪湾しか出てこないですよね?絶対量の多いポイントのパターンは一概に参考に出来ないと思ってます。
そうなってくると最後の手段としては、長い距離車を走らせて遠出するって訳ですね。
それが難しい人は・・・パターンを掴んで釣果を上げましょう!特にマイクロベイトパターン、いわゆるボラの子ハクは、どこでも生息しているので、ある意味一番身近なパターンだと思うので、これを理解すれば、3月~5月の釣りはどこでも釣果を上げる事が出来ると言えると思います。
釣る!
長々書きましたが、この時期に釣果を上げる為にリサーチした情報を先に載せました。
では釣行レポへ
潮は小潮の下げ7分程に河川へIN
濁りは結構キツイですね。光の関係で若干緑っぽく見えますが、透明度は約30cmぐらいでした。
写真にテトラが写っていますが、テトラの脇をハクが泳いでおり、それ目がけて時折シーバスのボイルがありました。日中はテトラの側を離れず、ほぼ同じポイントでボイルしているようです。
また20m~30mくらい沖でもボイルが発生する事も・・・。
ちょうど下げ9分程。いわゆるスイッチが入ったタイミングとで言いましょうか・・・。
このタイミングで、ダイワのシーバスヘッド7gに
ダイワのミドルアッパー 3.5インチ 銀粉生カタクチをセット。
紫色はささ濁りにナチュラルに溶け込んでくれる。
いままでの釣行でも釣果をあげてくれた信頼できるカラー。
そして絶妙なデザインで散りばめられた銀粉が、ユラユラとワームがローリングした際に、ナチュラルなベイトの腹見せを演出してくれる・・・様な気がする。
30mくらい沖にキャストして、着水後ただ巻きをしていると・・・
「グンっ」と当たり!!
デカい!・・・感じがする。
とりあえずゴリ巻き!
!?
・・・バラシ。悔しーーーー!
すぐにキャスト!
また着水後ただ巻きしているとゴン!!!
くぬおーーーーー!!
!?
バラシ・・・・!
ティップが固いせいか、激しくフッキングしたり、ゴリ巻きするとフックを弾いてしまう感じがする!!!
その後当たりは無くなり・・・とりあえずしばらく場を休める事に。
1時間ほど経過して、当たりが暗くなってきたので再度同じポイントへ。
ボイルは無いけどとりあえず流心方向へキャスト。しかし当たりは無い。
少し水面を眺めながら考えていると、テトラ付近でボイル。
ある程度暗くなってきて、テトラに張り付いていたシーバスが動き回っている可能性を信じて、テトラから2mぐいの所をスローリトリーブ。
(暗くなってきた事もあり、先ほどよりさらにスローに引いてます。テトラ付近に居るシーバスはハクを食べている事もあり、早い速度でルアーを動かしても反応が鈍い気がします。ある意味濁りがあるからこそゆっくり引けます。もっと暗くなって視界が悪くなってきたら、チャート系のアピールの強いカラーに変えても良いかもしれません。ただし、常夜灯などが当たっているポイントでは見切られる可能性も高くなるため、ファーストチョイスはナチュラルカラーや黒系の方がバイトがある気がします。)
さて、イメージ的にレンジ1mぐらいを通していると・・・
「ゴンっ」
ヨシ!
先ほどより柔らかめの竿に変えたので、激しい突っ込みも難なくいなし、慎重にリーリング。河川のシーバスは結構暴れるって聞いたので、早々にタモを用意して、慎重にキャッチ!
なかなか綺麗な体形。サイズはそこまで大きくありませんが、とても元気な魚でした。
ポイント選びで居る事が分かっている中で、バラしつつも釣れたことにホッとしました。
釣れたルアーはワームですが、今の時期のベイトに合わせるにはピッタリだと思います。
ハクを観察していると、ウォブンリングの動きが殆ど見られないので (小さな魚自体に言えると思いますが・・・) 、ハードルアーを通すより、より動きが近いルアーを選ぶとピンテール系のワームなのかな・・・と思います。
ルアーサイズまでハクに合わせてしまうと、本物のベイトよりアピール力が落ちてしまうので、3.5インチぐらいの方がシルエット的に「おっ!なんかいる」ぐらいに思わせる事が出来ます。
そしてカラーですが、この日に食ってきたカラーは紫と黒です。紫はささ濁りに良いと言われてます。そして黒は、濁りがキツくなったタイミングや表層で食わせるには調度良い感じでシルエットができます。デイのに濁りにはもってこいの色です。
デイの濁りは「サイズはベイトより大きく」、「色はシルエットがうっすら確認できる」ぐらいが良い感じです。
基本のベイト、その日のポイントコンディションに合ったルアー選び
同じコンディションばかりで釣りをするのではなく、「濁りのナイト」や「濁りのナイトの常夜灯」とか、色々な場所で釣果をあげる事が出来たら、統計的に正解が出てくる気がします。
「このルアーは釣れる」は一番あてにならないってことですね。
「~時期に、~の場所で、~タイミングで、水質が~だったらこのルアー」ぐらいまでルアー説明に書いておいてくれたら良いのに・・・
頑張って自分なりのルアーの取説を作ります。
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