2020年9月の釣果と近況と考察。「流れ」「水温」「濁り」が及ぼす影響 【釣り部101】

2020年9月の釣果と近況と考察。「流れ」「水温」「濁り」が及ぼす影響 【釣り部101】

お久しぶりの更新です。

皆さん釣れておりますでしょうか?

「2020年9月の釣果と近況」と書きましたが・・・正確には8月下旬からになります。

そして釣行結果はというと・・・見事に惨敗。

こんなエンピツカマスが漁港でアタックしてきたぐらい・・・

去年の今頃も同じ様に苦しい時期を過ごしていた気がします。それこそ9月の頭は青物やヒラメが偶々釣れておりましたが・・・それも多少ベイトが接岸した為であり、通っていたが故に釣れたと思います。

2019年8月の釣行と結果

2019年9月の釣行と結果

いや~去年の方が釣れてる気がする・・・

しかしながら、そもそも青物やアジなどは回遊魚ですので、接岸していれば釣れる物だと思っております。接岸するという事はベイトを追いかけているという事!つまり「食い気満々」なんです。ですので、多少ルアーを見切られる事はあっても、居れば反応はある。ダイ〇ージグでも釣れる訳です。

特に青物なんかは遊泳力もあるし、口がでかいのでアピール力のあるジグをぶん投げてしゃくっていれば釣れますが・・・

ただ、アジに限っては、捕食するエサと捕食の仕方が青物より繊細ですので少し難しい。アジングの巨匠であられる家邊 克己さんのブログを見ると、アジがエサを視認して捕食している可能性について書かれております。

「濁り。」

濁りはアジにとっては問題ないが、エサの捕食の際の視覚に影響を及ぼすので、釣れやすいとは言い難い。特に深場であれば・・・アジがボトムに居る場合、光量も足りずに濁りも入っているとするとバイトを得るのは難しいと予想出来ます。これに潮の流れと水温による活性が関係するとさらに複雑になる。

これが、青物よりアジ釣りが難しい。と個人的に思う理由。

簡単ではないですが・・・(他の方の意見

さて、

ここからはが今回の本題になりますが、ここ最近なかなか釣れない理由として、上記のようなアジの釣りにおいてもフォーカスした「水温」、「濁り」、「流れ」について・・・

「流れ」

流れの影響は釣りに置いて重要です。

海は潮の動きで多少なり流れがあります。潮の満ち引きは流れを作りますし、海に流れ込む河川の流れにも大きく影響を与えます。

「流れ」がもたらす影響で重要なのが「水温変化」

流れがないと、夏なら水温が上昇し、冬だと水温が下がりっぱなしなんてことも。夏場の暑いなかで水温が上昇し続けると水質が悪化します。水質が悪化する原因としてはプランクトンが大量発生し、そのプランクトンが死ぬと異臭を放ちます。こうなると誰が見ても魚が居ないことがわかります。

逆に冬の場合、水温が下がると水中のプランクトンが減るので、非常にクリアになりますが、プランクトンが居なくなるとそれをエサとしている小魚がいなくなりますし、水温の低下により魚自体の活性がおちます。

上記が「流れ」がないと起こる影響ですが、そこは自然界ですので、流れがまったくない場所というのは殆どありません。

「雨」降れば川の水量が増え流れがおき、「風」が吹けば水面が動くので流れができます。(水も冷やされます。)海なら潮の満ち引きで常に流れがあります。

じゃあ「流れ」ってそんなに意識しなくても問題ないじゃん!

と思いますが・・・、ここからは魚の生態にフォーカスを当てていきます。

「水温」

この「水温」がもっとも「釣れる」「釣れない」を左右すると思います。

まず、魚が捕食する水温。

シーバスの適正水温

 シーバスの適正水温は14度~18度前後と言われております。

 シーバスの場合は「流れ」を利用し捕食をすると言われているので、より

 重要だと言えます。 

 →シーバスを釣る為に必要な事!【釣り部103】 

アジの適正水温

 アジの適正水温は16度~20度前後と言われております。

 

では現状の水温。

これは河川で観測してみました。河川の様な常に水が循環している様なポイントの水温を最低水温として、海水温がどのくらいまであがるのか・・・

調査結果が下記になります。

    静岡県焼津市中規模河川(河口から約8km 昼12時に観測)

観測した時間はお昼近くですが、海水温よりは低い24.8℃でした。しかし、下流の水温より高い事から日中の温度の影響を受けているのではないかと思います。非常に暖かいです。

    静岡県焼津市中規模河川(河口から約3km AM6:00)

早朝に観測しているので、夜の間に冷えた水が流れているのか・・・23度まで下がっております。

    静岡県焼津市中規模河川(河口サーフ AM:6:30)

朝6時半に河口側のサーフで観測した水温ですが、27.6℃を観測。

上記の水温に比べて3度ほど高い事から海水温が非常に高いことが分かります。

ちなみにリアルタイムのNHKニュースにて「海面水温の上昇」についてやっていたので下記の引用したものを張り付けておきます。

海面水温高く 去年の台風15号と同程度強さの台風の可能性も

つまり・・・

現状水温と魚の適正水温と比較すると、釣れる可能性がかなり低かったという事がわかります。

そしてこういった水温変化は外気温の低下や大量の雨水で変化するまで続くと思われます。

じゃあ釣り行っても釣れないじゃん!!!

とガッカリされる方も多いと思いますが・・・これを踏まえ、現状釣れる可能性が高い魚を下記に挙げてみました。適正水温で当てはめると・・・

太刀魚の適正水温

 もっとも活性が高くなるのが23度前後と言われております。

 (狙うなら朝マヅメ~夜で潮通しの良いポイント)

クロダイの適正水温

 餌を捕食するのは13度~23度と言われております。

 (狙うなら夜、マヅメ、潮通しが良く水温が上がらない様なポイント)

御前崎の磯
御前崎の磯
クロダイが食べるエサ
クロダイが食べるエサ

このような磯であればエサとなる甲殻類や小魚が豊富ですし、波と風の影響で水温多少高くてもマズメ時になれば黒鯛などが食ってくる可能性が高いと思います。

こういった魚を狙えば釣果につながる可能性があるのではないでしょうか・・・

さて最後に、上記の条件が「釣りたい魚」に取って良い環境だとしても、釣果が得られるか左右する要因が「濁り」・・・

「濁り」

ある意味濁りとは「流れ」と密接に関係しいると思います。

夏の濁りは、流れがありすぎた場合つまり「雨」が降ったが故に土砂が流れてきて濁る場合もありますし、逆に「雨」が降らずに暑い日が続くと、プランクトンが以上に発生して濁りをもたらします。これらはどちらも「強すぎる」と悪い方へ影響します。つまり「流れ」が強すぎても弱すぎてもこの「濁り」が発生してしまうのです。

この「強すぎる」か「弱すぎる」かの見極めが釣りをする際に釣果に影響を及ぼすと思います。どんな状況で「濁り」が発生したかを観察・考察し、状況にあった釣りをする事が大事です。

「濁り」の影響をうけるのは海の魚

そもそも「濁り」はどこから発生するかというと、「流れ」があって起こる「濁り」の大半は川からの流入になります。

つまり川の水が大量に海に流れ込むわけです。

ちなみに海の「潮」の強さによる「濁り」は大抵が海底の砂を巻き上げるくらいに海が荒れ「ウネリ」が出ているケースがほとんどで、そもそも「ウネリ」が強すぎる場合釣りにならないし、身の危険を感じて釣ろうしません。じゃあほどほどの「ウネリ」による「濁り」はというと・・・海の魚からしたらそこまで劣悪な環境ではなく、「釣れない」という環境ではないようです。

海の「濁り」は?

海のウネリの原因は「風」によるものが大半ですが、では風が強く多少ウネリが入っているとどうかというと・・・以外に海底付近はそこまで影響がなかったりする。

海の濁りの影響

①魚の警戒が薄れる。

 風が吹きウネリが出ると「流れ」で「濁り」発生し魚から人間が見えずらい。

 シーバスにおける濁り

②風でプランクトンが岸に流されるのでベイト(小魚)が岸による

 ただ、アジを釣るならささ濁りぐらいがベスト

 アジングにおける濁り

③水中の酸素が増える。

 風が吹いてウネリが入ると「流れ」が出来て酸素が増える。

これが、海が及ぼす「濁り」がそこまで釣りに影響を与えないと言える理由です。じゃあ川の「濁り」はというと・・・

そもそも海の魚からしたら淡水が大量に海に流れ込むと塩分濃度が変化するので嫌がるのは予想できます。加えてカフェオレの様な濁りが入ってきたらそんなエリアからは離れてくことは必至です。それでも港内に居る魚もいますが、比較的遊泳力が無い魚や泥に強い魚でしょう。

つまり川の「濁り」はささ濁り程度なら影響は少ないが、「濁り」が強すぎる場合は釣りが厳しくなると言えるでしょう。前途に挙げた様な視認性や魚の遊泳にも大きな影響をあたえるでしょう。さらにこういった濁りも「流れ」があって循環されれば良いのですが、港内に流入している場合、循環に時間が掛かりますので、その辺の見極めも重要です。

あとゴミが多いので釣りが沈らい。

時期的な濁りとして・・・釣りが厳しくなる田んぼの代掻き。

岡山の米屋四代目 明日のご飯ブログ

(除草剤の影響が気になりますが・・・あまり良い状況ではないですね。)

皆さんの意見

個人的にルアーフィッシングは魚の視覚に訴える部分が強いので、濁りはあまりない方が好きです。そうゆう意味では今の時期台風や雨による濁りが酷く出ている時の河川・河口は「上昇した水温を改善中」と考えて釣りは控えるのが得策なのかもしれません。

最後に

9月に入り夏場の暑さが海水温に影響する時期であり、台風や雨の影響などで厳しい時期です。そんな時期に「なんで釣れないんだろう」を解決する糸口として解説しみました。

これが分かっていれば、自分の釣り場の環境と比較できますし、それによって「今は釣れない」と思えば、釣り場を変えてみるという選択肢に確信が持てます。中には「雨」、「風」の影響をあまり受けないエリアや比較的「水温」、「水質」が安定しているポイントも多々ありますから。

個人的には、今の時期は山と海の距離が短いけど、河川の流域は結構広いような川で、流速がある程度あるところなら釣れると思ってます。(つまり河床に土砂があまり堆積していないということ)

長々書きましたが・・・最後に。

「流れ」が無かったり、多少「濁って」いても回遊してれば釣れる可能性が高いのが青物です。「水温」はというと、青物の適水温は「18度22度」と比較的高い方が釣れるので、余程暑い日が続いたとかでない限り問題はないと思われます。実績のあるポイントなら釣れる可能性が高いです。自分なんかは世間で実績の高いと言われる焼津石津浜では青物を1匹も釣った事がありません!(自慢じゃありませんが・・・)でも石津浜以外の焼津のサーフでは青物を釣っています。つまり回遊なんて潮の流れやその日の状況次第なんですが、余程の条件の良い磯などでない限り可能性はあるんですね。

ベイトが集まり易いという意味では「河口や港湾口の方が青物が回ってくるかな~」ぐらいの気持ち青物を狙ってます。

ただ、他人が「釣れている!」と知って行っても、回遊が過ぎていたら釣れないので、ある意味、釣り場に足を運ぶことが大事な釣りです。出来るだけ潮と風などの影響を考慮し、流れを読んで釣り場を選ぶ方が青物に出会う可能性は高い様です。

とりあえず「釣ってみたい」と思っている方はショアジギングから入るのが良いですね。

ルアー釣り初心者が釣れる様になる為には・・・【釣り部102】 に続く~

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