2020年秋のシーバスを探して!「落ち鮎」パターンとは?はたまた静岡県中西部特有のシーバス引き波パターン!(焼津~吉田)版【釣り部107】

2020年秋のシーバスを探して!「落ち鮎」パターンとは?はたまた静岡県中西部特有のシーバス引き波パターン!(焼津~吉田)版【釣り部107】

10月に入り大分寒くなってきましたね。

とはいえ日中は暑かったり寒かったりと、体調管理が難しい時期で、家族全員で鼻かぜをこじらしておりました。

釣りの方はというと・・・同様に調子が悪く・・・

肝心のシーバスはどこへやら?といった感じでです。

というのも、前回の記事を挙げた9月中中ぐらいは、まだまだ水温が高く、日中の体感温度も30℃前後だったので、

河川中心で調査をしていたのですが・・・

シーバスメーカーやyoutubeでは「落ち鮎」パターンなどというキーワードが賑わうものの、こと焼津~吉田エリアではこのパターンを実感できず・・・

そもそも静岡県中部の鮎釣りが盛んな河川といっても大井川と安倍川ぐらい。

ここ志太エリアでは瀬戸川・朝比奈川がありますが、その河川も、河口あたりは殺風景で、個人的にあまり釣りに行く気がしない。

最近の河口は堆積土で水深が無かったり・・・流木があったりと・・・魚が寄らない気がする。

ただ・・・やはり「落ち鮎」というキーワードは無視できないので、河口へ出撃してみるも撃沈。

そもそも落ち鮎って?

鮎について

鮎の一生

アユは河川生でまれ・海で成長・河川で成長、アユは年魚。
河川の中下流で産卵(秋)
   ↓
  ふ化後直ちに降河
   ↓
  沿岸域で生活・成長(冬)
  3月頃4~5cmに成長し買おうへ集る
  海に居る際には主にプランクトンを食べて成長
   ↓
  河川へ遡上(春)
  川に入ると河口付近では川虫などの水生昆虫を食べ
  7~8cmになると石についてるコケだけを食べる
  様になる。 成魚になってコケが無い場合も水生昆虫
  を食べる。
   ↓
  河川で生活・縄張り形成・急成長
   ↓
  産卵場へ向けて降河(初秋)
  立春をすぎ、日が短くなり水温が下がり始めると、
  ナワバリを捨て川を下り始めます。
   ↓
  産卵(秋
  川の流速によって産卵場所が変わる
  鮎の産卵に適した河川環境としては、流れが速く水深が浅い、
  川底は小さな砂利が堆積しているポイント

鮎の産卵(落ち鮎)時期

産卵の時期は10月中旬から11月下旬を目安に、その前後は水温の関係で
変動するようですね。場所によって違いがあるようで、9月~12月頃とまちまちです。

産卵に適した場所

産卵の時間帯は夕マズメ。上流の淵や流れの緩いポイントから、下流にある平瀬に移動して行う鮎の本能的に流速があがったタイミングの方が潮の良く動く大潮の干潮へ向かうタイミングが良いらしいです。

 産卵の際の行動について

河川堤の影響

 堤の影響で流速が下がるので、アユが孵化してから河口へ下がれない可能性が出てくる。いつかはさがるんじゃないの?と思うけど、鮎が河口(海)へ流下するのにタイムリミットがあ様で、生まれてすぐの鮎の仔魚は卵黄を持っており、それを源として活動するが、孵化後6日程度分しかない。様はそれまでに流下しなければならないと死んでしまうらしいです。なんとか汽水域にたどり着ければは餌となる動物プランクトンが豊富にあるそうです。ただ、近年の温暖化の影響で、まだ水温が下がりきらない早い段階で孵化し、汽水へ下った仔魚は、水温の急激な変化により死滅してしまったり、活性が高い大型魚(シーバスなど)に捕食されてしまうとの事です。

大井川の鮎

大井川は河口産と人工産であり、稚鮎の時点で採捕し、成魚になって放流している様です。成魚の産卵は人口産卵床などを設置している情報は載っていないが・・・孵化間近の卵を放流しているらしい。

大井川非出資漁業協同組合 年間行事

大井川非出資漁業協同組合 遡上 特別採捕(大井川河口)

大井川非出資漁業協同組合 遡上 特別採捕様子(大井川河口)

大井川非出資漁業協同組合 放流ポイント

まあ放流ポイントから海までの堤があったりはしないので、
順調に落ちていくはず・・・

成魚の産卵場所として、河口部はアユ等回遊魚やボラ等周辺性魚類の移動路となっている。河口付近から5km までの瀬がアユやアユカケの産卵場となっているらしい。また別の河川での産卵場所については流れてくる稚魚の成長と流速によってポイントを調査している記事がありました。

興津川・天竜川の産卵ポイントについて

瀬戸川・朝比奈川の鮎

瀬戸川朝比奈川の漁業組合がそれぞれ機能しており、アユの放流等をやっているのであれば期待できると思うのですが・・・鮎釣りはしたことがないのでちょっとわかりません。

瀬戸川に関しては、上流と中流をつなぐ宮原頭首工が機能停止しているとの事なので、そこまであがってきた鮎がまた下って産卵して、稚鮎があがってを繰り返していると予想されます。河口からも15kmほど。ただどのくらい数がいるのかが分からないですし、そもそも瀬戸川自体の清流と呼べるエリアは滝沢川との合流点より上流部こそのイメージで、上流部から下流へ下る部分が干ばつする事もあるぐらい瀬が続いているので・・・下るのかな・・・期待薄。

瀬戸川朝比奈川業業組合の活動が出てこないのでなんとも言えませんが・・・

朝比奈川というと、割と水量はあるので干ばつする事は無く、清流から河口までの距離も短いし、比較的深場もあるのでこちらからの「落ち」はありそう。
もし「落ち」があるとしたら、上記にあげたような産卵しそうなポイントを狙って釣行してみましょう。

宮原頭首工

釣行のお話

とりあえず「落ち鮎」パターンを狙うにしても、鮎について知っておかなければならないと思い調べてみました。

一応河口なんかも調査してはみましたが・・・撃沈。

鮎釣りが好きな方が言うには、鮎の産卵はまだ先との事。

とりあえず次の大潮(10月下旬あたり)にまた河口のポイントを調査してみたいと思います。

という事で、いつも通り海へ

10月16日の金曜日早朝5時!

大潮の漁港港湾口へ

とりあえずテトラ回りにプラグを通して表層・中層をチェックするもアタリなし。

外海に面したテトラから沖をメタルジグでチェックする!!

まずはアカキンのLONGIN グリード30g。

ボトムを取ってジャーキング&フォールで探る。

沖は異常なし!!

次はテトラから5mぐらいの所へキャスト。

リフト&フォールしていると・・・

「ゴゴン」とあたり!!

そんなに大きくない!

(走りもしないので多分セイゴかな?)

ゴリ巻きし、足元まで寄せたところで・・・

「フっ」と軽くなる。

バレました・・・

気を取り直してキャストするも・・・その後当たり無し。

足元から15mぐらい沖では時折5cm前後の小魚が水面を飛び跳ねているので、何かが下から追いかけているのかな?と思う場面があるも、濁りが入っているのでよく見えない。

特にボイルらしいボイルは見当たらない。

6時を回って日が出てきたと同時に、シラス漁船が出向。

20隻あまりの漁船が港湾口を通過していく!!

さすがに引き波がすごい!

いままで穏やかだった水面が揺れてテトラに波がぶつかる!!

以前youtubeで大型船のが作る引き名が、流れを作り、その流れで捕食のスイッチが入るという話を聞いたことがあったので、船が取った流心あたりにDAIWAのミニエント57sをキャスト。

中層付近まで落としてリフト&フォールしていると・・・

!?

根掛の様に手応え!

竿を立てる当時に合わせが入ると、竿のしなりがさらに増して「ズン」「ズン」という突っこみに変わる!!

HIT!!!

濁りが入って魚体が見えないけど、動きとしては鈍い!!

エギングロッドでやっていたので柔らかいロッドが魚の動きを吸収している。

それでもドラグこまめに調整して足元に寄せる。

ここからが大変!!

相変わらず通過する漁船の引き波と、抵抗する魚のせいでタモ入れが大変。

側にいたS君が奇跡的に慣れない手つきでタモを入れてくれたおかげでなんとか取れました!!

シーバス 吉田
シーバス 

がっつりミニエントを食ってました。

ミエント シーバス
ミエント がっつり

サイズもそこそこの72cm

シーバス 吉田
シーバス 吉田

綺麗で体高もあるシーバス!!顔もかっこいい!!!

良かったです。

船が通らなかったら釣れてなかったと思われる!いわゆる「引き波パターン」って奴だと勝手に思ってます。

とは言え海の状況の変化は何も自然だけでなく人為的なものも含めて成立するという事ですね。勉強になりました。

引き波パターンの参考は下記youtube(別に村岡信者ではありません)

結局おなじみにの朝マヅメで潮が良く動くタイミングでベイトライクな狙い方で釣れた一匹ではありますが、当初に掲げていた落ち鮎パターンについて、「秋」のシーズナブルパターンとの事なので、調査していきたいと思ってます!

おまけ【ファミリーフィッシング】

二日後の10月18日(日)

朝マヅメで河口を攻めるも坊主で帰って意気消沈していると・・・・

お隣さんと外でバッタリ。

どうやら先週ファミリーフィッシングに行ったら「ドはまり」しそうだとの事。

そしてこれからファミリーフィッシングに行くというので便乗させてもらう事に!

お隣のお隣さんも誘っていざ小川港へ

とりあえずサビキをセットして釣り開始!

幸先よくサッパが10数匹かかるも、その後はぱったり・・・

とりあえずサビキは置き竿にして、ブラクリにエビを付けてぶっこみ釣り。

徒歩で歩きながら当たりを探っていると。

船が着くと思われるポイントの一部に深みを発見。

(ここは深いなあ~)

と思ってボトムを取ってしばらくすると・・・

「ググン」

と竿が曲がって

「ズン」「ズン」と当たりが伝わってくる!!

結構でかい!!

最初はオオモンハタかとおもったけど、突っ込み方が根の方向に潜る感じじゃないので、シーバスかな?と思いつつドラグを調整しながら浮上させると・・・

なんとチヌ!!

しかもナイスサイズ!!

サイズどおりパワーもあるので水面に寄せても再び潜ろうする!!

丁寧に時間をかけてネットイン!!

チヌ 小川
チヌ 小川

メジャーを忘れました。(こんな大物かかると思ってなかったので・・・)

とは言え、ご近所さんのフィッシング意欲に火をつけるきっかけてになり、非常に喜んでくれたのでよかったです。

チヌ 小川
チヌ 小川

家に買ってメジャーをあてると45cm

その後刺身・炙り・湯引きでご近所さんにおすそ分けしました。

(写真は疲れて撮り忘れてしましました・・・)

サビキとブラクリのセットでファミリーフィッシングすると回遊魚がいなくてもカサゴぐらいは釣れると思うのでおすすめです。

おしまい。

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